初めに
色々な本を見ると、種類に共通して、また著者によらずに、共通している開花条件があるようです。
株(バルブ)が充実していること
根が鉢に十分回っていること、鉢は小さめ
日当たりと通風が適度であること
少しでも風に良く当てると花つきがよくなります。生長休止期は温室ではなるべく空気が動くようにすると開花も順調になります。風が強いと生育不良になったり花芽がつかないこともあります(江尻光一、はじめての洋ラン,p.85))
などです。
一方花が咲かない原因として次の点が挙げられています(江尻光一、洋ラン百科、ひかりのくに、1982)
@入手後、寒いところに置かなかったか
A肥料はきちんと与えていたか
B植え替え時期を間違えなかったか
Cもともと咲きの悪いタイプでは
Dプロの育て方をまねなかったか
E日当たり、風当たりはどうか
まず、購入した開花株は最も盛りとなっている、言い換えれば翌年はやや咲きにくくなっていると考えられます。
また、環境が変わるなどから、入手したら植え替えた方が良いですが、そうするとバルブの充実や、鉢内の根張りが十分でなくなる可能性があります。
従って、翌年も花を咲かせるのは、初心者ではやや難しくなるので、気長に考える必要があるかも知れません。
じっくりと腰を据えて花を咲かせましょう。そのためにさらに詳しく考えると
洋ランには複茎性と単茎性の種類があり、上の共通点を踏まえた上で、どちらであるかによって大まかなプロセスが異なります。
そこで以下では、これらに分けて、さらに具体的に生育・開花の様子や、世話のポイントを考えてみます。
なお、族全体が一つの生育・開花パターンの場合もありますが、カトレヤなどでは、春・夏・秋・冬・不定期咲きや、大型とミニカトレヤなどがあり、世話の仕方が異なる場合もあります。(6.18)
コチョウランは花の咲いた茎を切り戻すと数カ月して再び咲くことがあります。また、オンシジウムの中にも花が長い茎から枝状に咲く種類があり、咲いた後で改めて枝が出て咲くことがあります。このような「
二番花」は同じ年に咲くため、翌年よりも世話の良しあしに余りよらずに花を見ることができます。(6.27)
目次
初めに
複茎性種
アジア・オセアニア産
シンビジウム
デンドロビウム・セッコク(長生蘭)
オンシジウム
パフィオペディルム
ジゴペタラム
アメリカ産
カトレヤ
単茎性種
胡蝶蘭
バンダ
西洋風ラン・風ラン