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今月の提案
透明鉢植え



1.初めに
洋ラン栽培で最も困るのは根腐れで、頭を痛めるのは水やりです。
しかし、植え方を工夫することで、水遣りが楽になり、根腐れが減ります。
鉢の中と根が見える透明鉢植えです。
他の植物では見かけませんが、洋ランでは、透明鉢は生産者には良く使われています。
ただし、ここで述べるように、趣味家が活用してはいないようです



2.透明鉢の利点
(1)植え込み材料がどの位乾いているかが分かる。
水やりに困る原因の一つは、鉢の中の乾き具合が目に見えず分からないことです。
表面が乾いたらすぐにやる、翌日やる、2-3日してからやる、などは、
中の乾き方を想像して言っているわけです。
想像するよりも中を見る方が簡単です。鉢を透明にすれば、一目瞭然です。
こうすると、誤って、過剰や、乾ききってからの水やりをすることが避けられ、根腐れの予防に役立ちます。
さらに、良さそうに見える時に水やりをして、うまくいけば、コツを早く掴むことができます。
さらに、苗の種類や、鉢の大きさ、植え込み材料の種類などにより、水やり適期の目安を変えれば、難しい場合を早く解決できます。
バーク植えの例
過剰に水やりした直後  上は殆ど乾き下は湿りがやや残っている
デンドロビウムの例、パフィオペディルムの例
  
ミズゴケ植えの例
十分に水やりした直後       ほぼ完全に乾いた状態
ミニカトレヤの例、          カトレヤの例
   

(2)根が乾いているか、元気か、腐りかけているか、根が伸び始めたか、止まったかなどが分かる
鉢の乾きよりも大事なのが根の状態です。
例えば水やりのタイミングは、鉢の乾きで決めるよりよりも、根が少し乾いて白くなりかけた時にやると良いらしいです。
根が元気なときは、世話が適当であると安心できます。
腐りかけたら、世話を変えたり植え替えの必要な信号です。
根が伸び始めたら、肥料をやっても良いでしょう。
根の伸びが止まったり、先の緑の部分がなくなったりしたら、乾きすぎか何かの障害がありそうです。
このように、根を見ることによって、色々な世話につながります。
根が元気に伸び、先がやや赤みを帯びる。  根が元気に伸び、根毛と先の白い部分が良く見える
コチョウラン                      パフィオペディルム
 


3.方法
(1)透明鉢の入手
洋ラン関係の資材のねっと通信販売で手に入れることができます。
数十個単位になるかもしれませんが、高価な苗1本分で多数の苗が助けられます。
色々な大きさを合わせれば、売っている単位の個数に達するかも知れません。
(2)使い方
初めはなるべく全部の鉢を透明にして、見られるようにする方が、安全です。
苗によって根の健康状態が異なると乾き方が異なったりします。
また、根は1株ごとに出る時期や伸び方などが違います。
しかし、大きな差はないので、お全部の鉢を始終眺めていなくても、それほど問題はありません。
(3)透明鉢への移し替え
植え替えの時に透明鉢に変えるなら、何の問題もありません。
苗を入手した時が一番大事なのです。
この時は、植えてから日数が経っていて、いわゆる根鉢ができた状態であり、
鉢から抜いても植え込み材料が崩れずに、鉢の形のまま抜けるでしょうから、
これまでと径が殆ど同じ透明鉢にそっと移してやります。
なお、シンビジウムは、根腐れが少なく、乾かぬうちに水をやるタイプであることと、
鉢が大きくて透明鉢が無い場合があるので、手に入らない場合は透明鉢にしないでも良いでしょう。


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