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ランの種類のリスト
2007.8.2-
2008.6.6追加
7.29
花付き苗や処分苗を気分のままに入手しているので、名前が分からなかったり−−−。
ランは最も種類が多く、名前を聞いてもどんなものか分からなかったり、種類によって性質や栽培法が異なっていたりします。
種類についての知識があると、世話をしたり、集めたりするのに役立ちます。
洋ランを主に、主な属について、さらに主なグループにわけ、主な種類を挙げて、栽培例の写真を載せました。
東洋ランや和ランの一部も載せました。
目次
1.ランの分類について
2.ランの産地と性質
3.洋ランの主な種類
4.東洋蘭・和蘭/春蘭・寒蘭・セッコク・風蘭・その他
1.ランの分類について
2007.8.30
ランは、種を持つ被子植物のイネなどと同じ単子葉植物で、ラン科 (Orchid family) の植物の総称で、約800属、2万種あるといわれています。
ラン科の分類法はまだ統一されていないようですが、代表例を挙げると、以下の亜科に分けられています。
(1)ヤクシマラン亜科
(2)アツモリソウ亜科(Cypripedioideae)(パフィオペディラム)
(3)ネジバナ亜科
(4)チドリ亜科(Orchidoideae)
(5)セッコク亜科(Epidendroideae)
バニラ族など(Vanilloideae)
セロジネ族
セッコク族
デンドロビウム亜族
エピデンドラム連/レリア亜族(カトレヤの仲間)アメリカ大
シンビジウム族?(Cymbidieae)
(6)バンダ亜科、
オンシジューム・ミルトニア
やコチョウラン類
シンビジウム連
良く栽培される洋ランのグループを赤字で示しました。赤で書いた大きなグループの中に、リンネの確立した分類法である、二名法に用いられる属(Genus)があり、それぞれの種(species)の集まりとなっています。
以下を参照
http://www.interq.or.jp/japan/orchids/species2.htm
http://www.nihongo.com/matsuura/cattleya/bunrui.htm
http://en.wikipedia.org/wiki/Orchidaceae
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E7%A7%91(日本産ランが主)
2.ランの産地と性質
2008.5.23-
ランは産地によっても分けられ、洋ランと東洋ランと呼ばれています。上にも示したように、わが国にも沢山のランがあり、東洋ランの一部となっています。
洋ランの主な原産地は、カトレヤに代表されるアメリカ大陸と、シンビジウム・デンドロビウムなど東洋ランとも共通なアジア大陸と周辺の島(オーストラリア大陸を含む)です。
ランは葉肉が厚いことから分かるように、乾燥に耐えるように進化した植物です。産地の気候は、低地の熱帯雨林から、温帯森林、冷涼な高地まで変化に富んでおり、雨期に生長し乾季に休眠し開花します。それによって、耐寒性や花の咲く時期など、性質が異なり、それらに合わせた世話が必要になります。
一方、ランの仲間は、多くが密林の中の樹上に着生しており、一部が普通の植物のように地生種です。さらに、岩などに着生している種類もあります。この違いによっても特に植え込み材料の種類や水やりの仕方などが違ってきます。
さらに、シンビジウムやカトレヤのように、親株の脇から新しい芽を出して増える複茎種と、胡蝶蘭やバンダのように上にばかり伸びてゆく単茎種があり、繁殖の仕方や、植え替えの時期が違ってきます。
3.洋ランの主な種類
以下に主なグループについて、さらに属内のグループ分けと主な種類のリストを示し、栽培している例などの種類の写真を示します。
(1)カトレヤの仲間 アメリカ、複茎、樹上着生
(2)胡蝶蘭 アジア・オセアニア、単茎、着生
(3)シンビジウム アジア、複茎、主に地生
(4)デンドロビウム アジア、複茎、着生
(5)オンシジウム アメリカ、複茎、着生
(6)パフィオペディルム アジア、複茎、主に地生・岩上着生も
(7)バンダの仲間 アジア、単茎、着生
(8)セロジネ アメリカ、複茎、着生
(9)その他(アフリカ・ヨーロッパにも産する)は省略
属内分類や代表種については、ホームページ「素人演芸解説−私はこう育てる」http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/c.htmlなどを転載させていただきます(2008.7.18)。
また写真については、、ホームページ「蘭」http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/から「原種洋ラン図鑑をめざせ」などに掲載のものを転載または引用させていただきます(写真の下にkjmと記入、2008.7.20)。
ここに篤くお礼申し上げます。
洋ランの内で、カトレヤ、シンビジウム、デンドロビウムは最も栽培が盛んで、同時に交配による園芸種の作出が進み、栽培されているのは大部分が交配種です。従って原種の代表種といっても、多く栽培されているというよりは、交配親となっている種類の方が重要と思われます。また、交配種については、時を超えた人気種もありますが、年々新しい種類が多数登録され主流は流行のように変化していくため、例えば本によって名前や写真が載っている種類がかなり異なっており、大方が認めるような代表種を挙げることは困難となっています。そこで、ここでは、これらのグループについては、最大公約数的な物を求めていきたいと思います。
「洋ラン写真集」は最近の我が国で主に流通している代表種(交配種)を交配親の名称や登録年つきで載せています(2008.9.28)。
(1)Cattleya(C)の仲間
洋ランを代表するカトレアは、カトレア属を含む多くの属の総称である。カトレア形の花が咲くのはカトレア属の他にはレリア属、ブラッサボラ属、ソフロニティス属が代表的である。その他にエピデンドラム属なども近縁である。また、以上は原種であるが、属間交配による、レリオカトレア、ブラッソレリオカトレアなどの属がある。小型のミニカトレアはソフロニティス属と他の属との交配種が多い。
原産地は中米から南米で、樹木に着生している。
一般に葉は肉厚で、バルブと呼ばれる太い茎の先に花梗が出て数輪の花が咲く。花の形は、3枚の花弁(ペタル)と3枚のガク(セパル)、花弁の内下向きの1枚は唇弁(リップ)と呼ばれる。カトレヤでは、2枚の花弁が広く丸く発達した形を整型と呼んでいる。
カトレヤの主な産地と種類(新井清彦、カトレヤ種類と作り方、誠文堂新光社、199よりなど)
原種 斜字は代表種、下線は交配親、太字は代表的に使われている、末尾太字は交配種代表種
カトレヤ属
中米、2枚葉系、リップが全ヘリで整型の特徴、多輪性の種類の交配親
オーランティアカ、整型、矮性・岩生・小輪多花性・黄色・橙・3・5月
ボーリンギアナ、小輪・多花性・9月・11月ころチポ・セルレア・アルベッセンス、C.ポーシャ・カニザロ
スキンネリー、多花性・春・花弁中輪・チポ・アルバ・セルレア・セルレッセンス、
デッケリー、スキンネリー近縁
1枚葉(コスタリカ)ドウイアナ・大輪・黄色・唇弁赤・6月・8月ころ、黄色大輪花の交配親
ルテオラ、ミニカトレヤの交配親
南米北西部、1枚葉系、(コロンビア)ドウイアナ・オーレア・黄色、大輪、整型、
冬咲き:トリアネー、大輪、色のバラエティーが多い、整型、チポ、アルバ、セミアルバ、セルレア、コンカラー、ルブラ、クサビ、12月・1月ころ、ホーレース、子Lcドラムビート/冬咲き
チョコエンシス、
ワーセウィチー、コロンビア(夏咲き:ギガス)、大輪、リップの黄色の2つの目が特徴、チポ、(アルバ、セミアルバ、セルレア)、10月・11月ころと、コンコロール・、グロリエッタ
メンデリー、チポ、アルバ、5月・6月ころ
セミアルバ、セルレア、アモエナ、
シュロデリー、チポ、ルブラ、アルバ、2月・3月ころ
マキシマ、ペルー・エクアドル、中輪チポ・アルバ・セミアルバ・セルレア、草丈は小さい、10月・11月ころ、
イリカラー、小輪で黄緑花、2月・4月ころ
ベネズエラ、1枚葉系、大輪、春咲き:大輪モシエー・チポ、アルバ、セミアルバ、セルレア・、花弁大輪・3月・5月ころ
パーシバリアナ、花弁大輪、独特の香りがある、チポ、アルバ、セミアルバ、セルレア、ルブラ・12/1月
ルデマニアナ、・花弁大輪、リップの黄色の筋が目立つチポ、アルバ、セミアルバ、セルレア・1月・4月
ガスケリアナ、花弁大輪、香りが良い・咲きやすい、チポ、アルバ、セミアルバ、セルレア、5月・7月ころ・
ローレンセアナ、花弁大輪・チポ、セルレア、2月・4月ころ・
ジェンマニー、花弁大輪、ラビアタに似る、チポ、アルバ、セミアルバ、ルレア、11月・1月ころ・
モシアエ、ペタルが垂れるのが多い、アイレンフィニー
2枚葉系
ビオラセア、高温多湿・栽培が難しい
ブラジル、1枚葉系、大輪、整型、
秋咲き:ラビアタ、花弁大輪、香りが良い・二重シースチポ、アルバ、セミアルバ、セルレア、9月・10月ころ
ワーネリー、花弁大輪、香りが良い、チポ、アルバ、セミアルバ、セルレア、スアブ、5月・7月ころ
ブラジル、2枚葉系、ビオラセア、花弁中輪でチポ、アルバ、セミアルバ、セルレア、草丈は小さい、5月・8月ころ
ロディゲシー、花弁中輪でチポ・アルバ・プンクタータ11月・1月ころ・
カリーナ、
アクランデー、花弁中輪で点花、草丈は小さい、4月・6月ころ花弁は中輪で茶褐、草丈は小きい、
アメジストグロッサ、花弁の点の入り方・大きさの変化がある
ミニ・斑点・シレリアナ、中輪で茶褐、草丈は小きい、5月・9月ころ
グッタタ、花弁中輪で茶花から緑花に変化、7月・9月ころ
白・唇弁深紅
ビカラー、花弁中輪で緑花から茶花に変化、草丈は大、8月・10月ころ
インターメディア、花弁中輪、バラエティーが多い、チポ・アルバ・アッキニー・セルレア・ベノサ、草丈は普通、2月・3月ころ、変種アキニーは
くさび花の交配親
ドロサ、花弁中輪でアルバ・セルレア、草丈は小さい、
ノビリオール、花弁中輪、栽培が難しく咲きにくい、チポ、アルバ、セミアルバ、セルレア、アマリエ、草丈は小、5月・6月ころ(異名同種扱い)
スコフィルディアーナ
レオポルディー(異名同種扱い)
シレリアーナ
ミニ・ワルケリアナ、花弁中輪でチポ、アルバ、セミアルバ、セルレア、アッキイニー、草丈は小さく栽培は二枚葉のうちでは難しい、11月・4月ころ、ミニカトレヤの交配親
グラニュローサ
1枚葉、小型、アラガイエンシス
1枚葉、中型、ミニ・エルドラド、花弁大輪、リップの黄色がくっきりときれい、コンコロール・アルバ・セミアルバ、草丈は普通栽培は一葉のうちでは難しい、10月・1月ころ
ルテオラ、花弁は小輪で黄緑花から黄色に、草丈は小さい、5月・7月ころ
2枚葉、エロンガータ、花弁中輪で茶花から緑花に変化、草丈は大、8月・3月ころ
ベルティナ、
ドーマニアナ、大輪、大輪、花弁桃、細長い、唇弁黄色
ジョンゲアナ
ミニ・ドロサ
(青字の種類の写真があります-->http://www1-1.kcn.ne.jp/~widehill/newpage4.htm)
レリヤ属(花粉塊8個)
大型、パープラタ、花弁は大輪で、アルバ、セミアルバ、カーネア、ワークハウゼリー、草丈は大、5月・7月ころ
テネブロサ、花弁は大輪で、チポ、アルバ、オーレア、草丈は大、6月・7月ころ
ロバータ、中輪でチポ、アルバ、コンカラー、草丈は大、5月・6月ころ
小型、ルンディー、
ミニ・岩生・ブリゲリー、
ミニ・樹林・プミラ、花弁小輪でチポ、アルバ、セルレア、草丈は小、10月・11月ころ
Lc.ミニパープル紫紅、ドラムビート、ジラワールダーネス/クサビ、アイレンフィニー/モシエーと
ブラッサボラ属、ホンデュラス、
ノドサ、花弁中・大輪でアルバ、草丈は小さく、10月・1月ころ
Blc.メモリヤ・ヘレン・ブラウン黄緑
ミニ・グラウカ、花弁大輪でアルバ、草丈は普通、
ミニ・唇弁糸状切れ込み・ディグビアナ、花弁大輪でアルバ、5月・9月ころ
ソフロニィテイス属、ブラジル高度1000m、セルヌア、コクシネア、ミニ・紅色系親、Sc.ビューフォート黄、Slc.ジュエルボックス
ブロートニア属、サンギネア、花型と色彩の良い種類の交配親
1.原種のカトレアも、なかなか奥深い魅力がある。かなりの種類があるが、人気があるのは、淡桃
47種あると言われており、
インターメディア、ガスケリアナ、クアドリコロル(チョコエンシス)、グッタタ、シュロデラエ、スキンネリ、ドウィアナ、トリアナエイ(トリアネー)、ノビリオール、パーシバリアナ、フォーベシー、マキシマ、メンデリー、モシアエ、ラビアタ、ルデマニアナ、ロディゲシー、ワーネリ、ワルケリアナ、ワルセウィッチー(ギガス)など。
(各種の解説と下線付き種の写真がホームページ、蘭、原種カトレア図鑑http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/Cattleya.htmにあります)
(各種の写真がホームページ、カトレヤ原種西東京発、http://www.t-net.ne.jp/~katoreya/ka.i.ka.be.tu.htmにあります)
2.カトレア系の人工属には、下記のようなものがある。
エピカトレア…カトレア×エピデンドラム
エピレリオカトレア…カトレア×エピデンドラム×レリア
オタアラ…カトレア×ブラサボラ×ブロートニア×レリア
カトレイトニア…カトレア×ブロートニア
キルチャラ…カトレア×エピデンドラム×レリア×ソフロニティス
ションボカトレア…カトレア×ションバーキア
ソフロカトレア…カトレア×ソフロニティス
ソフロレリオカトレア…カトレア×ソフロニティス×レリア
ハウキンサラ…カトレア×ソフロニティス×ブロートニア×レリア
ハセガワアラ…カトレア×ソフロニティス×ブラサボラ×ブロートニア×レリア
ブラソカトレア…カトレア×ブラサボラ
ブラソレリオカトレア…カトレア×ブラサボラ×レリア
ポティナラ…カトレア×ソフロニティス×ブラサボラ×レリア
ヤマダラ…カトレア×エピデンドラム×ブラサボラ×レリア
レリオカトレア…カトレア×レリア
3.また、カトレア属の血を引かない、近縁属同士の人工属も、カトレア類の一種として扱われる。主な属には、下記のようなものがある。
エピフロニティス…エピデンドラム×ソフロニティス
ソフロレリア…ソフロニティス×レリア
ダイアレリア…ディアクリウム×レリア
ブラソレリア…ブラサボラ×レリア
レロニア…ブロートニア×レリア
(ホームページ「素人演芸解説−私はこう育てる」http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/c.htmlより)
ソフロニティスの種類リストと開花写真集は下記にあります。
ホームページ、カトレヤ原種西東京発、http://www.t-net.ne.jp/~katoreya/Soph-kaika.htm
Cattleya(C)
Brassolaeliocattleya(Blc)=BxCxL
ブラッサボラとカトレヤとレリアの属間交配種で、カトレアの仲間の代表。
Laeliocattleya(Lc)=CxL
カトレヤとレリアの属間交配種。小型でミニカトレヤとされる物が多い。
Laeliocattleya Love Knot coerulea(C. walkeriana X L. sincorana fma. coerulea)

Laeliocattleya Mini Purple()
kjm
Soflolaeliocattleya(Lc)=CxL
ソフロニティスとカトレヤとレリアの属間交配種。小型でミニカトレヤとされる物が多い。
Sunrise Doll Aeka Venus
Potinara(Pot)=BxCxLxS
ブラサボラとカトレヤとレリアとソフォロニティス(ブラジルの標高1000mの高地産でミニカトレヤの代表で、花色は紅橙で、ミニカトレアや紅色系の親として有名、夏の暑さに弱い)の属間交配種で、ミニカトレヤ。
Epidendrum(Epi)
カトレヤの仲間では最も種類の多い属で1000種以上もあると言われている。
原産地は中南米。中・高山に産し、低温性の物が多い。
背の高くなる高茎性で高芽を多く出す種類もある。
メキシコからブラジルにかけての中南米産。
春咲き、夏咲き、秋咲き、冬咲きがある
短茎種と、長茎種に分けられる。
短茎種は耐寒性のある種類が多く、越冬温度は最低10℃くらいあれば良い。
紡錘状のバルブの頂部に革質の葉を何枚かつける
分岐した匍匐茎に肉厚の葉を1枚つける、多肉質の葉を互生する
長茎種は茎(バルブ)に多くの葉を交互につけ、冬の最低温度を13℃以上に保つと次々に新芽を伸ばし、花茎の頂部から次々に蕾が上がり長期間咲く。日当たりを良くすると株が充実して花上がりが良くなる。代表種のラディカンスのように空中に根を出す種類には株全体には水を与えてやる。
(山下弘一、園芸ハンドブック ここがポイント 花を長く楽しみたい ラン、学研、p.58)
1.エピデンドラム属Epidendrumは、かなり多くの種類があるが、一般的なのは、小さな花が花茎の先端にかたまって咲く、原種のラディカンス(イバグエンセ)を中心に改良された系統である。 ラディカンス系のエピデンドラムは、棒のような茎に、多肉質の細長い葉を交互に付ける。品種が多く、花色が豊富。切り花でも見かける。
その他のエピデンドラム属の原種には、イレンセ、キンナバリヌム、クリスタツム、シリアレ、スタンフォルディアヌム、パーキンソニアヌム(ファルカツム)、ポーパックス、プセウドエピデンドルムなどがある。いずれも、同様にして栽培できる。
2.エンシクリア属Encyclia、エピデンドラム属のうち、茎が肥大してバルブを作り、花の唇弁(リップ)とずい柱(コラム)がくっ付いている種類は、エンシクリア属として独立させることが多い。該当するのは、コクレアツム(コクレアタ)、コルディゲルム(コルディゲラ)、シトリヌム(シトリナ)、ビテリヌム(ビテリナ)、フラグランス、プリスマトカルプム(プリスマトカルパ)、ネモラレ(アデノカウラ)、マリアエ、ラディアツム(ラディアタ)などである。(カッコ内は、エンシクリア属に分類したときの種名。)このうち、シトリヌムやビテリヌム、マリアエなどは、暑さに弱い。
3.オエルステデラ属Oerstedella、たまに、原種のセントラデニウム(セントラデニア)も見かける。これは現在、オエルステデラ属に分類されているが、今でもエピデンドラムとして売られていることがある。茎も葉も細長く、全体にひょろひょろで、いかにも弱々しいが、性質は強健。やや寒さに弱く、最低温度は8〜10℃必要。花期は4〜6月頃。
(ホームページ「素人演芸解説−私はこう育てる」http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/epi.htmlより)
(下線付き種の写真がホームページ、蘭、洋ラン図鑑http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/AllOrchid.htmにあります)
(2)Phalenopsis(胡蝶蘭)
白い花が釣り竿状の花梗にならび、胡蝶蘭と呼ばれ、贈り物などに良く使われ高級なイメージのある種類で、近年では最も人気が高い。他の多くの種類が古い株の横に新しいバルブを出して旺盛に増えていくのに対して、単茎性で繁殖力が弱い。葉が6枚くらいあると咲くと言われている。
産地は台湾南部、インドネシア、オーストラリアなど。
属間交配のドリコチノプシス属があり、耐寒性が勝る。
1.原種
主な原種には、中輪の白花を咲かせるアマビリスや、黄緑色の花に赤い縞模様が入るアンボイネンシス、小型種で桃色花のエクエストリス、花茎が分枝し、たくさんの桃花を咲かせるシレリアナ、ごく小型種で、星形の花に芳香があるビオラセア、淡桃色の花弁や唇弁に、紅色の縞模様が入るリンデニー、白い花弁に紅色の斑点が多数入るなどがある。
(下線付き種の写真がホームページ、蘭、洋ラン図鑑http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/AllOrchid.htmにあります)
2.交配種
きわめて改良が進んでおり、花色は、白〜桃〜紅色のほか、淡黄〜黄〜黄緑色や淡青紫色など、かなり豊富。花弁に斑点や線状の模様が入る品種も多い。葉に斑が入る品種もある。
アマビリスやエクエストリスの血を引く改良品種は、株が小型で、比較的耐寒性があり、育てやすい。「ミニコチョウラン」と呼ばれるのは、たいてい、この系統である。
花弁に斑点の入る品種は、原種のルデマニアナ、線模様の入る品種は、原種のリンデニーの血を濃く受け継いでいるらしい。
3.属間交配種
近縁属であるドリティスとの属間交配種(人工属)があり、ドリテノプシスと呼ばれている。純粋なファレノプシスではないが、こちらも「コチョウラン」として出回っている。しかし、ギフト品は、ラベルが付いていないことが多いので、種類がわかりにくい。
人気品種の「ケニース・シューベルト」や「ハッピー・バレンタイン」「満天紅」などは、このドリテノプシスの代表種である。
*「コチョウラン」の名で親しまれる、ギフトの定番中の定番。しかし、きわめて寒さに弱く、加温設備なしでは、少々やりにくい。また、直射日光が大の苦手なので、戸外の日向に置くなど、もってのほかである。
葉が4枚以上ある状態で、一日18時間で30〜40日間、18〜20℃の温度に当たり続けると、花芽ができる性質があるらしい。開花調節がしやすいので、一年中開花株が出回っている。
花後、花茎を2〜3節残して切ると、再度花芽が出て二番花が咲くことはよく知られているが、体力のない株だと弱ってしまうので、あまりおすすめしない。ただ、6月以降の高温期(最高気温25℃以上)だと、花芽の代わりに高芽が出てくることが多く、株を殖やすのに都合がよい。なお、原種の中には、花茎からよく高芽を出す種類がある。
(ホームページ「素人演芸解説−私はこう育てる」http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/phal.htmlより)

アマビリス
(3)Cymbidium
洋ランの中で最も多く栽培されている。
アジア原産で、東洋蘭と呼ばれる春ランや寒ランなども殆どシンビジウムである。
寒さに強く冬も屋外で栽培されることがある。
3グループに分けられる(石田源次郎、ビジュアル園芸ブックス9かならず咲くシンビディウム、同朋舎出版、1994)、ただし洋ランは交配種が主、080709
(1)ヒマラヤ、ミャンマー、タイなど、標高1000-2500m、着生・半着生または地生、大型、
エブルネウム、ギガンティウム、インシグネ、ロウイアヌム、トラシアヌムなど
(2)ヒマラヤ、ミャンマー、タイ、マレー半島、フィリピン、オーストラリア北部など、熱帯低地、着生、硬い肉厚葉、花茎を垂らし小輪群開、
アロイフォリウム、カナリキュラツム、フィンレイソニアヌム、シムランス
(3)中国、日本など温帯中心、一部がマレー半島、ジャワ、スマトラ、地生、寒暑に強く花茎直立、東洋ラン、
春蘭、寒蘭、報才蘭、駿河蘭
切り花用には大型の群、鉢植えには大型と小型の交配種が多い。花色は色々で、近年は花が下垂する種類が人気。
1.原種
シンビジウムの原種は、東洋蘭を除いて、あまり市販されていない。
現在の園芸品種の交配親になった原種は、インシグネ、エブルネウム、エリスロスティルム、カナリクラタム、ティグリナム、デボニアナム、トラキアナム、フロリバンダム、ローウィアナムなど。なお、下垂性シンビジウムは、デボニアナムやフロリバンダムの血を濃く受け継いでいる。
原種の中には、半地生〜着生種も多く存在する。(例、アロイフォリウム、エブルネウム、エリスロスティルム、カナリクラツム、サンデラエ、スワビッシムム、ダイアヌム、ティグリヌム、デボニアヌム、トラキアヌム、ビコロル、ペンジュラム、マスターシー、ローウィアヌムなど。)
一部の原種は、標高の高い地域に自生するため、耐暑性が劣る。エブルネウム、ティグリナム、デボニアナム、マスターシーなどが該当するので注意。なお、寒さにも弱い。
2.交配種
シンビジウムは、きわめて改良が進んでおり、園芸品種が多く、花色や花型もさまざま。株の大きさも、小型種〜大型種までいろいろあるが、高さ1mを越える大型種は、室内で場所を取るうえに、花が咲きにくく、耐寒性も若干劣るので、育てるなら小〜中型種が無難。
花の大きさは、小輪〜大輪までいろいろだが、大輪種は、一般家庭では、毎年豪華に咲かせるのが難しい。
小型のシンビジウムは、寒さに強く丈夫な東洋蘭の血を濃く受け継いでいる品種が多く、育てやすい傾向がある。 開花期も、早生種〜晩生種まであるが、咲かせやすいのは早生〜中生種である。晩生種は、とかく生育期間が短くなりがちなので、バルブが十分に肥大せず、開花が二年に一度になったりする。
近年は、サラ・ジーン「アイスキャスケード」のように、花茎が下垂する「下垂性シンビジウム」が人気である。下垂性のシンビジウムは、花茎が伸びている間、強い日光を避け、最低温度をやや高めに保たないと、うまく下垂しないことがある。(上記のように、花茎におもりを取り付けて、無理やり下垂させてもよい。)
3.属間交配種
近縁属との属間交配種(人工属)も存在する。グラマトフィラムとの人工属、グラマトシンビジウムがそうだが、ほとんど見かけない。グラマトフィラムは寒さに弱い洋蘭だが、グラマトシンビジウムは、シンビジウムに似て、比較的耐寒性がある。
(ホームページ「素人演芸解説−私はこう育てる」http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/cym.htmlより)
向山武彦 Green Life7 毎月のやさしい手入れ シンビジューム(永岡書店、1981)
原種
ダイアナム(寒鳳蘭)
デボニアナム
エバーネウム、交配親として有名なアレキサンデリ、ロザンナなどの祖先
エンシフォリウム(駿河蘭)、緑黄色、強い芳香、
エリスロスティラム、白大輪、早咲き系の親
ファベリ、緑黄
グランディフロラム、オリーブ緑、リップ黄色地に紫褐色の斑点
アイアンソニー、黄色で紫褐色の条、以前は親としてよく使われた
プミラム(金稜辺)、小型・中型の最も有名な交配親
ロウィアナム、緑黄色で褐色の条、リップは黄色
シネンセ(報才蘭)
ティグリナム、黄色でピンクの条線
インシグネ、ピンク系の親として有名
交配種
サラジーン・アイスキャスケード(Cym. Sara Jean, Ice Cascade)
(4)Dendrobium
デンドロビウムは、洋ランの中では最も育てるのが易しく、種類も多い。早春を彩るノビル系、切り花のデンファレ(主に夏咲き)などが代表的なグループである。他にも色々なグループがある。
産地は中心は東南アジア一帯で、西はインド・ヒマラヤ、北は日本、東はフィジー諸島、南はオーストラリア・タスマニアまで広がっている。
デンドロビウム属は、1000種類以上もある、ラン科の中でも最大級の属である。デンドロビウム属は、多くの亜属に分かれており、このノビル系は植物分類上、デンドロビウム亜属(=デンドロビウム節)に属する。園芸上は、単に「デンドロビウム」といえば、このノビル系の品種群を指すことが多い。
園芸店などで見かけるデンドロビウムは、ノビル系(セッコク系含む)以外にも、いくつかの系統が存在する。花は小さいが、暑さ寒さに強く丈夫な「キンギアナム系」、切り花でおなじみの「ファレノプシス系(デンファレ)」、大きな白い花を咲かせ、暑さ寒さにやや弱い「フォルモサム系(フォーミディブル系)」などがよく栽培される。
1.ノビル系
ノビル系は、デンドロビウムの代名詞的な系統なので、園芸品種がきわめて多い。従来からある品種は、草丈の高くなるものが多かったが、最近はミニタイプも数多く登場している。
以前は、一年前に完成した古いバルブ(二年目のバルブ)に花が咲く品種が多かったが、最近は改良が進み、その年の春に伸びて秋に完成した、若いバルブ(一年目のバルブ)に開花する品種が一般的になった。なお、一度咲いたバルブからは、もう花芽や高芽は出ない。
ノビル系のうち、セッコク(デンドロビウム・モニリフォルメ=日本に自生する小型の原種)の血を引く品種は、特に寒さに強く、丈夫で育てやすい。暖地なら、戸外で越冬できるものまである。普通のノビル系の品種に比べ、バルブがやや細長く、草丈も低いものが多い。
代表種のノビレはインド東部・ビルマが原産の紫紅色で、インド・ヒマラヤ・ビルマ・タイ・マレーシア・ベトナム・台湾・日本(セッコク)に分布するグループ。交配が盛んで、桃・紫紅色、白、黄色系に大別される。
紫紅色・大輪:アンネマリー、エンゼルフラワーなど。小中輪・早咲き(セッコク系):カシオープ・メリークリスマス、スノーフレーク。
白:サギムスメ、ヒメジユキダルマ、小中輪・早咲き(セッコク系):セッコクxスエテシー、セッコクxモンブラン
黄色:ばりあびりす、ゴールデンクイーン
2.ファレノプシス系(デンファレ)
デンドロビウム属のうち、デンドロビウム・ファレノプシスという原種を中心に改良された交配種を、略して「デンファレ」と総称する。デンドロビウム属は多くの亜属(節)に分かれるが、デンファレは分類上、ファラエナンセ亜属(=ファラエナンセ節)に属する。
デンファレは、ノビル系のデンドロビウムとは違い、低温に当たって花芽を作る性質はない。(ただし、ケーンタイプの品種は、15℃程度の低温が必要。)そのため、秋の低温にさらすようなことはしない。
最近よく見る原種のビギブムは、濃紅色の花を咲かせる種類で、デンファレの中では比較的耐寒性が強く、10℃まで耐えられる。変種のコンパクツムは、名前の通り、草丈がとても低く、小型のデンファレ作出のためによく使われる。
属間交配種、最近は、別の亜属(節)に属する原種を改良親に用いた品種が増えている。使われる原種は、アンテナツム、カナリクラツム、ゴウルディー、ラシアンセラなどがある。これらの血を引くデンファレは、細長い茎(バルブ)に、先端のとがった剣状の葉を交互に付けるため、「ケーンタイプ」と呼ばれる。(「ケーン」とは、サトウキビの意。)淡黄色花の「バナナロイヤル」「ピクシープリンセス」、紫色花の「ブルートゥインクル」など、細長い花弁を持つ品種が多い。
ノビル系デンドロビウムとは違い、古いバルブからも、再び花芽が出るので、たとえ落葉していても、緑色をしていて元気なうちは、切らずに残す。また、花芽は普通、バルブの先端の葉の付け根から出るが、時折、2枚目以下の葉の付け根から出ることもある。
デンドロビウムの一種とはいえ、この仲間は、きわめて寒さに弱いのが特徴。できれば冬は加温し、真冬でも、最低18℃以上を保ちたい。
デンファレタイプ:
ケーンタイプ:
マクロフィラムタイプ:
3.フォルモサム系(フォーミディブル系)
白花大輪で、フォーモサムを親とするフォーミディブルが代表種
4.キンギアナム系
オーストラリア原産の、デンドロビウムの仲間である。株の姿は、どことなくデンファレに似るが、花は小さく、芳香があり、低温に強いのが特徴。この系統は、ラン科デンドロビウム属のうち、デンドロコリネ亜属(=デンドロコリネ節)に属する。
別名として、キンギアヌム/ギンギアナム(いずれもキンギアナム)、スペシオサム/牛角蘭/タイミンセッコク/大明石斛/ダイミョウセッコク/大名石斛/ロックオーキッド(いずれもスペシオスム)、スペキン(スペシオキンギアナム)などが使われている。
原種のキンギアナムとスペシオスムの他、両者の交配種であるスペシオキンギアナムが代表種である。この三種類は、いずれも非常に性質が強く、洋ラン初心者でも、まず枯らすことはない。特にスペシオスムは、凍らせなければ戸外でも越冬できるほど耐寒性が強い。
キンギアナムは、紅色の花を咲かせるが、白花種もある。葉に斑が入る品種や、草丈の低い矮性変種シルコッキーもある。やや暑さを嫌うものの、栽培は簡単。
スペシオスムは、別名からわかるように、バルブが牛の角のように太く、迫力がある。性質はきわめて強健だが、少々花が咲きにくい。こちらも斑入り葉の品種がある。
スペシオスムの開花は、大株(バルブの太さが直径4cm以上)になっていなければ期待できない。花を見るには、春以降、よく日光に当てながら育て、7月まで施肥を続けた上で、冬は過保護にせず、最低0℃くらいの低温にさらす。また、晩秋〜冬の間は一貫して乾き気味の管理とし、特に、12月に1ヵ月完全断水するのがコツらしい。
スペシオキンギアナムは、品種が多く、花色は白〜紅色までいろいろある。全体的にキンギアナムによく似ているが、より大型に育つ。
この系統の主な品種に、「イースターパレード」「ベリー」「ホホエミ」などがあるが、これらは、他系統のデンドロビウム(特にデンファレ系)の血が混じっており、やや耐寒性が弱いので、冬は最低5℃欲しい。
斜字はガーデンシリーズ洋ランより
5.その他、
数多くの原種(例、アグレガツム、クスベルトソニー、クリソトキサム、シルシフロルム、デンシフロルム、ピエラルディー(アフィルム)、ファーメリ、ブラクテオスム、ミヤケイ、ロディゲシーなど)があるが、その草姿や性質、育て方は千差万別である。中には、暑さに弱く、暖地では育てにくい種類もある(例、クスベルトソニー、ビクトリアレギナエ、、ベラチュルム、マーガリタセウム、ラウエシーなど)。
(ホームページ「素人演芸解説−私はこう育てる」http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/den.htmlなどより)
(下線付き種の写真がホームページ、蘭、洋ラン図鑑http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/AllOrchid.htmにあります)
ノビル(nobile)系
Dendrobium Himeji X D. moliniforme
ヒメジ X セッコク
デンドロビウム・ヒメジ(白花)と国産のデンドロビウムであるセッコク(石斛)の交配種、冬・夏の二季咲き。
ファレノプシス系
D. gibibum (Merry Fantasy)
いわゆるデンファレ(デンドロビウム・ファレノプシス系)で、花の形がファレノプシスに似ている。小型種はオーストラリア・ニューギニア産のgibibumの改良種。
D. kingeanum
知り合いから貰って、赤玉土に植えたまま10年程経っている。水やりもせず窮屈なのに花が咲いた。オーストラリア産。
(5)Oncidium
小さく平らな黄色系の花を群開させる。強健で、花つきが良いので、初心者でも楽しめる。バルブを良く出すので増えやすい。
早春と夏に花付き鉢がよく出る。近年は花色違いや花の大きさの異なる物などの楽しみが増えている。以上に述べた代表的な種類は薄葉系と呼ばれ、他にもある。
産地は北中南米、メキシコ、コスタリカ、ペル、ブラジルなど
@薄葉系
アロハイワナガ

主な種類
@薄葉系種
高温・大降水量、乾季短い、薄日、容易
原種
cheirophorumケイロフォルム、黄、径1.5cm、茎15-25cm、冬、パナマ
concolorコンカラー、カナリヤ黄、径3-5cm、茎20cm、春、ブラジル東部
flexuosumフレクソーサム、黄、径4-5cm、茎50-60cm、夏−秋、ブラジル東部
obryzatum、明るい黄、花径2cm、花茎60-80cm、冬−春、
ornithorynchum、くすんだ桃、径2cm、茎30cm、秋−冬、グァテマラ
交配種
Aloha Iwanaga、黄、不定期、
Taka、黄、不定期
Makalii、黄・紫褐色斑点、冬−春
A厚葉系
乾季・雨期明瞭、薄葉より強光、
原種
papilioパピリオ、褐橙、径10-15cm、茎100cm、随時、ベネズエラ
クラメリアナム
splendidum、唇弁黄、径7-8cm、茎60-80cm
交配種
カリヒ
メンデンホール
B棒状葉系
乾燥地、
cabolletaセポレタ、唇弁黄・花弁褐色、径2-3.5cm、茎60-150cm、冬−春、ブラジル、パラグァイ
ジョネシアナム、パラグァイ
C剣状葉系
根がやや弱い、花茎細く固い
pulchelumプルケラム、桃、径2-3cm、茎30-50cm、春−晩夏
スタンレースミス
(江尻光一著NHK趣味の園芸オンシジウム参照)
オンシジウム属は、大変種類が多く、「薄葉系」「厚葉系」「剣葉系」「棒葉系」の四系統に大別される。
1.薄葉系
オンシジウムは、楕円型の扁平なバルブを持ち、しなやかな薄い葉を付けるのが特徴。性質が丈夫で育てやすい。花色は、原種・交配種を含め、黄色が多いが、紅色や赤褐色もある。
薄葉系の主な原種には、オーニソリンクム、オブリザツム、ケイロフォルム、フォーベシー、フレクスオスム、ロンギペスなどがある
園芸品種が多いが、よく見かけるのは、「アロハ・イワナガ」「ケイロ・ククー」「ゴワー・ラムゼイ」「シャーリー・ベイビー」「スイート・シュガー」「トゥインクル」「ミルキー・ウェイ」など。
小輪多花性系統のオーニソリンクムやオブリザツム、ケイロフォルム、「ケイロ・ククー」、「トゥインクル」などは、やや暑さを嫌うので、真夏は風通しのよい涼しい日陰で管理する。
薄葉系以外の系統(厚葉系・剣葉系・棒状葉系)については、簡単に触れる程度とする。いずれも多肉質の葉を持ち、乾燥に強いので、一貫して乾き気味に管理する。また、強い日光を好むため、高温期以外は遮光しない。寒さに弱いので、越冬温度は最低13℃欲しい。
2.厚葉系…スプレンディドゥム、ナヌム、ハリソニアヌム、ランセアヌムなど。葉が厚く多肉質。現在はトリコセントラム属として独立している模様。
3.剣葉系…バリエガツム、プシルム、プルケルムなど。葉が短い剣(または鎌)状。葉が幾重にも重なり、明確なバルブを持たない。空中湿度を好む。
4.棒状葉系…ジョネシアヌム、ミクロキルム、ロンギフォリウム(セボレタ)など。葉が棒状。最も強光と乾燥を好む。
クラメリアナ、パピリオ、ベルスティーギアナは、以前は、厚葉系オンシジウムの中に含まれていたが、現在はサイコプシス属として独立している。強い日光を嫌い、高い空中湿度を好む。こちらも耐寒性が弱いので、冬は最低13℃を保つ
(下線付き種の写真がホームページ、蘭、洋ラン図鑑http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/AllOrchid.htmにあります)
属間交配種
オドントグロッサムやブラッシア、ミルトニアなどと近縁なので、下記のような属間交配種(人工属)が作られている。オンシジウムの血が濃い種類は、耐暑性が強く、花茎が分枝して、たくさん開花する傾向がある。
イオノシジウム…オンシジウム×イオノプシス
ウィルソナラ…オンシジウム×オドントグロッサム×コクリオダ
オドントシジウム…オンシジウム×オドントグロッサム
コルマナラ…オンシジウム×オドントグロッサム×ミルトニア
ハウエアラ…オンシジウム×レオキルス×ロドリゲッツィア
バケララ…オンシジウム×オドントグロッサム×ブラッシア×ミルトニア
ブラゲアラ…オンシジウム×オドントグロッサム×コクリオダ×ミルトニア
ブラッシジウム…オンシジウム×ブラッシア
マクレラナラ…オンシジウム×オドントグロッサム×ブラッシア
ミルトニジウム…オンシジウム×ミルトニア
(ホームページ「素人演芸解説−私はこう育てる」http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/onc.htmlより)
(6)Paphiopedilum
我が国で山野草として良く知られたアツモリ草・熊谷草と同じ仲間であり、袋のようなリップを持つ。
他の多くの洋ランと異なって主に地生種であり、バルブがないために乾燥に弱いが、根は茶色で根毛を持つため過湿にも弱いとされている。
斑入り葉が有名。
産地は東南アジアの、インド、インドネシア、ミャンマー、タイ、中国南部、フィリピン、パプアニューギニアなど、密林の薄日の当たる地面が普通
グループ分け
1.冬咲き、青葉系、インシグネ、ウィンストンチャーチル、F,C,パドル、シャーマインなど
2.春・夏咲き、斑入り葉系、ダイアナム、アルマゲバート、カローサム、モーディエなど
斑入り厚葉系、ベラチュラム、ニベウム、コンカラー、ゴデフロイエなど
多花性系、フィピネンセ、パリシー、ロスチャイルディアナムなど
(大場良一、Green & Flower Books失敗しない育て方 初めての洋ラン、主婦と生活社、1991、p.96―)
パフィオペディラム属は、非常に種類が多く、形態・性質によって、さらに6つの亜属に分けられている。 原種
1.パフィオペディラム亜属…葉に斑紋がない。一茎一花。2n=26・30。
主な原種…インシグネ、エクスル、グラトリックシアヌム、スピセリアヌム、ヒルスティッシムム、ビロスムなど。
2.ポリアンサ亜属…葉に斑紋がなく、やや肉厚。一茎多花。 花は一斉に開く。種類によっては、唇弁の縁が内側へ巻く。2n=26。
主な原種…サンデリアヌム、ストネイ、ハイナルディアヌム、パリシー、フィリピネンセ、プラエスタンス、ロウイー、ロスチャイルディアヌムなど。
3.コクロペタラム亜属…葉に淡い斑紋がある。一茎多花。花は一つずつ順番に開く。2n=30〜36。
主な原種…グラウコフィルム、チャンバーライニアヌム、ビクトリアレギネ、プリムリヌム、リーミアヌムなど。
4.シグマトペタラム亜属…葉に斑紋がある。一茎一花だが、種類によっては数花付く。2n=28〜42。
主な原種…アーバニアヌム、アーガス、アプレトニアヌム、カーティシー(スーパービエンス)、カロスム、シリオラレ、スクハクリイ(スカクリイ)、トンスム、バルバツム、フーケラエ、プルプラツム、ベヌスツム、ローレンセアヌム、ワーディーなど。
5.パルビセパラム亜属…葉に斑紋があり、やや硬い。一茎一花。花弁が軟らかく、唇弁の縁が内側へ巻く。2n=26。
主な原種…アルメニアクム、デレナティー、マリポエンセ、ミクランツムなど。
6.ブラキペタラム亜属…葉に斑紋があり、やや肉厚。一茎一花だが、数花付くこともある。唇弁の縁が内側に巻く。2n=26。
石灰岩地帯に自生するので、軽石を主体とした洋ラン専用土などを用い、やや乾き気味に管理するとよい。
主な原種…コンコロール、ニベウム、ベラチュルムなど。
(下線付きは写真がホームページ、蘭、パフィオペディルム図鑑http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/Paphiopedilum.htmにあります)
園芸上は、この六つの亜属を、三系統に分類して扱う。
1.緑葉系…パフィオペディラム亜属。園芸品種に、交配種に、「ウィンストン・チャーチル」「シャーマイン」「スイート・レモン」「ロビン・フッド」などがある。
2.多花性系…コクロペタラム亜属、ポリアンサ亜属。交配種に、アンドロニクス、セント・スイシン、トランス・バールなどがある。
3.斑入り葉系
斑入り薄葉系…シグマトペタラム亜属。交配種に、オニキス、ゴウェリアヌム、モーディアエなどがある。
斑入り厚葉系…パルビセパラム亜属、ブラキペタラム亜属。交配種に、ディパール、ジョイス・ハセガワなどがある。
開花期は、冬〜春咲きの種類と、夏咲きの種類があるが、市販されている株の多くは、冬〜春咲き種である。夏咲き種よりも育てやすい。
近縁属のフラグミペディウムは、中南米に自生する。株姿や性質が、パフィオペディラムとよく似ているが、暑さに弱く、やたらと水を欲しがるので、少々扱いにくい。鮮やかな朱赤の花を咲かせるベッセアエは、この属の代表種だが、耐暑性が全くない。
(ホームページ「素人演芸解説−私はこう育てる」http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/paph.htmlより)
(7)Vanda(V)
バンダは名前が知られている割には余り園芸店などでは見かけないランであるが、青い色の花は他には殆どない。
アジアからオセアニアの高木に着生している。
単茎性でバルブを作らず、繁殖力が弱く、広葉系(ストラップ系)と棒状系(テリート系)に分けられる。高温・多湿を好むのに根腐れしやすい為、植え込み材料を使わないバスケット植が推奨されている。通常は夏咲きである。
バンダはカトレヤやデンドロビウムと並ぶ大きなグループである。東アジア南部産のアスコセントラム(Ascocentrum, Asco.) 属は交配親として良く使われる。大型から小型まである。日本のフウラン(Neofinetia falcatum)もバンダの仲間で花色は白だが良い香りがあり、アジア産の小型バンダとの交配種は作りやすくて香りもある場合が多い。
かつてバンダ属の原種の一つとされていたサンデリアナは、現在は、ユーアンテ属に分離されている。
棒状の葉を持つテレスやフーケリアナなども、パピリオナンテ属に分離された。
キンバリアナも、ホルコグロッサム属に分類されている。
主な原種に、セルレア、デアレイ、テッセラータ、トリコロール、ルゾニカなどがある。このうち、セルレアは、美しい青花を咲かせ、しかも、この青色が子孫に強く遺伝するため、最も重要な交配親となっている。
セルレアは、二枚の側花弁の基部がねじれ、裏側を表に向けて咲く点と、花弁に網目模様が入る点が特徴。(ただし、側花弁がねじれない株も多く見かけるため、個体差があるものと思われる。)基本的に青花だが、株によって花色の変化が大きく、白や桃色の花を咲かせるものもある。
1.広葉系:バンダは品種が豊富で、「ウィラット」「クルタナ・ブルー」「ゴードン・ディロン」「フックス・デライト」「マヌエル・トーレス」「ロスチャイルディアナ」「ロバーツ・デライト」などいろいろ。花色は、原種セルレアの血を引く青色系が多いが、白や桃〜紅、赤紫、濃紫、茶褐色などもあって飽きない。
原種のセルレアは、花が美しいため、時折市販されているが、やや暑さに弱く、暖地では育てにくい。その他の原種や交配種は、暑さに強い。
2.棒状系、パピリオナンテ属に分離されたテレスやフーケリアナのように、葉が細長い棒状をしている種類は、非常に強い日光を好むので、ほとんど遮光の必要がない。これらは、かなり大型の種類で、人の背丈ほどに育つにも関わらず、きわめて寒さに弱く、加温なしでは越冬できないので、一般家庭で気軽に楽しむのは難しいと思われる。
(下線付き種の写真がホームページ、蘭、洋ラン図鑑http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/AllOrchid.htmにあります)
3.属間交配、バンダ系、近縁属であるアスコセントラムやエリデス、リンコスティリスなどとの属間交配種(人工属)もいろいろある。なお、ネオフィネティア(フウラン)は、日本にも自生しており、耐寒性が強いので、これの血を引く人工属も、比較的耐寒性に優れるものが多い。
アランダ…バンダ×アラクニス
アスコセンダ…バンダ×アスコセントラム
エリドバンダ…バンダ×エリデス
カガワアラ…バンダ×アスコセントラム×レナンセラ
クリスティアラ…バンダ×アスコセントラム×エリデス
ダーウィナラ…バンダ×アスコセントラム×ネオフィネティア×リンコスティリス
トリコバンダ…バンダ×トリコグロッティス
ナカモトアラ…バンダ×アスコセントラム×ネオフィネティア
バスコスティリス…バンダ×アスコセントラム×リンコスティリス
バンダエノプシス…バンダ×ファレノプシス
バンドフィニデス…バンダ×エリデス×ネオフィネティア
バンドフィネティア…バンダ×ネオフィネティア
モカラ…バンダ×アスコセントラム×アラクニス
ヨネザワアラ…バンダ×ネオフィネティア×リンコスティリス
リンコバンダ…バンダ×リンコスティリス
レナンタンダ…バンダ×レナンセラ
4.属間交配、非バンダ系、直接バンダの血を引かない人工属も、「バンダ類」として、同様に扱われている。これらも、比較的低温に強く、丈夫で育てやすい。
アスコフィネティア…アスコセントラム×ネオフィネティア
オプシスティリス…バンドプシス×リンコスティリス
ネオスティリス…ネオフィネティア×リンコスティリス
リンコセントラム…アスコセントラム×リンコスティリス
レナンスティリス…リンコスティリス×レナンセラ
(ホームページ「素人演芸解説−私はこう育てる」http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/v.htmlより)
(原種のセルレア、サンデリアナと交配種の写真がホームページ、http://homepage3.nifty.com/ran-shiota/sakate.htmにあります)
Vanda(V.)
Sansai Blue
kjm
Ascocentrum(Asco.)
Ascofinetia(Asco.xNeofinetia) 紅鈴?
西洋フウランと呼ばれることがあるらしい。赤花、夏咲き。
Ascofinetia lionstar ? (A. miniatum X N. falcatum)
橙花、夏咲き
(8)Coelodine(Coel)
球形または長球形のバルブ、長さ10-30cmの細長い葉が1-2枚、中心から5-10cmの花茎、花径3-7cm、1−数十輪。
花の色はほとんどが白色系のもので、白からクリーム緑などの色で、花をたくさんつけ下垂させる種類が多い。花の大きさは小型で、花茎の上にアーチ状につける。純白な花弁に、黄色いアクセント。
代表種はインターメディアやパンデュラタ
原産地は熱帯アジアを中心にスリランカ、インドシナ、インドネシア、フィジー諸島、や東南アジア、インド、ヒマラヤ、タイを中心とした地域の広い範囲に分布する。ネパール標高2000-2400m、オーストラリア北部まで約120種類が自生。自生地はやや光線が弱く湿度の高いところ。
セロジネは寒さにも強い種類が多く、シンビジュームと同じ管理で良くでる。
大きく高温性と低温性に分けられる。
1.「高地性種」ヒマラヤ周辺など、標高の高い地域に自生、低温に強いが高温に弱い傾向
エラータ、オクラセア、オバリス、クリスタタ、コリンボサ、ストリクタ、トメントサ、ニティダ、フラクシダ、フラグランス、フラビダ、ミニアタ、ロクセニー、ロッシアナなど。
2.「低地性種」東南アジア〜南太平洋諸島の、比較的低地に自生、高温に強いが低温に弱い傾向。
アスペラタ、ヴィレッセンス、スペシオサ、ダイアナ、パンデュラタ、マッサンゲアナ、ムーレアナ、ムルチフロラ、ユニフロラ、ラクテア、ローレンセアナなど。
(ホームページ「素人演芸解説−私はこう育てる」http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/coel.htmlより)
(下線付き種の写真がホームページ、蘭、洋ラン図鑑http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/AllOrchid.htmにあります)
(9)Zygopetalum()
シンビジウムに似て根元に肥大したバルブがあり、オンシジウムのような幅広く肉薄で長い葉が付き、葉の間から真っ直ぐに花茎が伸び、濃緑色に紫色の斑紋を持つ花を4-10輪咲かせる。花には香りがある。
産地は中南米で主にブラジル。
主な原種、インターメディウムやクリニツム、マキシラレ、マッケイーなど
交配種も比較的多く、「ビー・ジー・ホワイト」「ブラッキー」「レッド・ベイル」などを見かける。
最近は、近縁属のアガニシア(アカカリス)やコラックス(パブスチア)との属間交配種(人工属)も出回っている。アガニシアやコラックスは、やや暑さを嫌うが、ジゴペタラムとの交配種は丈夫。
ジゴコラックス…ジゴペタラム×コラックス
ジゴニシア…ジゴペタラム×アガニシア
(ホームページ「素人演芸解説−私はこう育てる」http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/z.htmlより)
Zygonisia(Zygopetalumx)
ムラサキコマチ
(10)Miltonia()
葉やバルブはオンシジウムに似て、パンジーに譬えられる花を夏に咲かせる。花色は朱赤や朱色で鮮やかなビロード状。
原産地は南米のコロンビアの山岳地帯とブラジルのリオデジャネイロ地方。
夏の暑さに弱く、花もちも良くない。
代表種はコロンビア系のレースリーと、海抜1500-2000mの樹上や岩場に着生するベキシラリアの改良種。
園芸上、「ミルトニア」と呼ばれる洋ランは、「パンジーオーキッド」の名で知られる「ベキシラリア系」と、低地性の「スペクタビリス系」の二系統がある。
ただしベキシラリア系のミルトニアは、「ミルトニオプシス属」として、ミルトニア属から分離独立している。
1.ベキシラリア系ミルトニアは、オンシジウムなどと同様に、バルブ同士の間隔が詰まっている。(すぐに鉢からはみ出すようなことはない。)
主な原種は、アンデス山脈周辺に自生しており、ベキシラリアやサンタナエイ、ファレノプシス、ロエズリーなどがある。園芸品種が多く、春〜初夏に、パンジーに似た大きな花をたくさん咲かせるので、人気が高い。
高山性のため、かなり暑さに弱く、暖地では育たないのが欠点である。
ベキシラリア系ミルトニアは、真夏に生育が止まるので、その分、真冬に生育させたい。そのためには、植え替えは秋に行い、真冬はよく日光に当て、最低気温を13℃以上に保つ。越冬中の施肥は不要だが、元気に新芽が伸びているようなら、2,000倍の液肥を週に一度ほど施す。
2.スペクタビリス系のミルトニアは、ブラジルに自生する原種のスペクタビリスやレグネリーなどを元にして改良された系統である。園芸品種が少なく、花も中輪だが、暑さに強く、性質が非常に強健で育てやすい。
上記以外の原種には、クネアタ、クロウエシー、フラベッセンス、モレリアナなどがある。モレリアナは、以前は、スペクタビリスの変種とされていたが、最近、別個の原種として独立したらしい。
代表種である原種のスペクタビリスは、一本の花茎に一個の花しか咲かないが、株によって、花色の変異が非常に多い。基本種の花色は白で、唇弁に黄色と赤紫色の模様が入る。変種のアルバは、白一色の花である。なお、モレリアナは、花の形はスペクタビリスと同じだが、花全体が赤紫色をしている。
スペクタビリス系のミルトニアは、長いほふく茎を持ち、バルブとバルブの間が離れているのが特徴。すぐに鉢から出ていってしまうので、定期的に植え替えるか、ヘゴ板などに着生させるとよい。
3.属間交配種、ミルトニアは、オドントグロッサムやオンシジウム、ブラッシアなどと近縁に当たり、多数の種間交配種(人工属)が作られている。
オドントニア…ミルトニア×オドントグロッサム
コルマナラ…ミルトニア×オドントグロッサム×オンシジウム
デガルモアラ…ミルトニア×オドントグロッサム×ブラッシア
バケララ…ミルトニア×オドントグロッサム×オンシジウム×ブラッシア
ビーララ…ミルトニア×オドントグロッサム×コクリオダ×ブラッシア
ブイルステケアラ…ミルトニア×オドントグロッサム×コクリオダ
ブラゲアラ…ミルトニア×オドントグロッサム×オンシジウム×コクリオダ
ミルタッシア…ミルトニア×ブラッシア
ミルトニジウム…ミルトニア×オンシジウム
(ホームページ「素人演芸解説−私はこう育てる」http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/milt.htmlより)
(下線付き種の写真がホームページ、蘭、洋ラン図鑑http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/AllOrchid.htmにあります)
(11)Lycaste(Lyc.)
バルブは径7cm、葉が2枚で長30-60cm、花茎約15cm、花径10cm。花色は主に黄色で蝋細工のよう。エビネのような葉を持ち、大きながく片が三方向に開く三角形の花形。
原産地はミルトニアに似て、中南米のペルやメキシコ、グァテマラ、パナマ、などの標高1500-2700mの山岳地帯。着生、半着生。約35種。
球
リカステの仲間は、大きく分けて、比較的標高の低い地域に自生し、耐暑性がある「低地性種」と、標高の高い岩場などに自生し、耐暑性がない「高地性種」がある。
1.低地性種
低地性のリカステは、晩秋になり、バルブが完成すると落葉する種類が多い。落葉後は、花芽か新芽が出てくるまで、ほとんど水やりの必要がない。開花期は主に、落葉中の冬〜春の間である。なお、一部に、ほぼ常緑の種類もある。
低地性種の代表種は、原種のアロマティカとクルエンタである。いずれも、アメ細工のような、濃黄色〜黄緑色の花を咲かせる。花は小さいが多花性で、ニッキやシナモンに似た独特な香りがある。
2.高地性種
高地性のリカステは、低地性種ほど明確な落葉期を持たず、ほぼ常緑に近い。開花期は、種類によってまちまち。耐暑性だけでなく、耐寒性も低地性種に劣るので、冬は、最低10℃を切らないようにする。
高地性種の代表格は、何といっても、原種のスキンネリである。スキンネリの基本種はエクアドルの、白花変種のほうはグァテマラの国花になっている。園芸品種が多く、花色が豊富で、花自体も大きく華やかである。なお、スキンネリ系の園芸品種は、原種に近いものより、改良が進んだ品種のほうが、暑さに強いようである。
高地性種は、朝夕の気温差が大きく、濃い霧に覆われる、熱帯雲霧林に自生している。そのため、日本での栽培も、夏の間、夜間の最高気温が20℃を上回らないのが理想。同時に、高い空中湿度も必要とする。高冷地ならともかく、暖地では、冷房設備がない限り、まず無理。
ただし、最近は、強健な低地性種などを交配親に用いた、耐暑性の強い交配種が増えているので、暖地でも気軽に栽培できるようになりつつある。
(ホームページ「素人演芸解説−私はこう育てる」http://heboen.hp.infoseek.co.jp/youran/lyc.htmlより)
(下線付き種の写真がホームページ、蘭、洋ラン図鑑http://kojimatsk.hp.infoseek.co.jp/AllOrchid.htmにあります)
写真の一部は下記のホームページより引用
http://www.flowers.org.uk/flowers/flowers_index.htm
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/index.html